2015年3月28日第6回シンポジウム「地域研修から学ぶ地域の現状と課題」
日本外国特派員協会にて、第6回となるシンポジウムを開催致しました。
開会の際、パッカード理事長から、KIPメンバーにその反骨精神を持って、若者はもっと立ち上がって自分の意見を言うべきと教えて下さったKIP理事の故緒方四十郎氏が紹介され、その後、和田元KIP委員長より、他界された緒方四十郎氏追悼の辞が語られました。緒方氏にお会いしたことのあるメンバーもそうでないメンバーも、緒方氏の人となりに触れ、KIPや自らのあり方を改めて考え直す契機となったと思います。
「地域研修から学ぶ地域の現状と課題」の成果発表では、九州宮崎五ヶ瀬町・宮城県南三陸市・岐阜県中津川市・新潟県南魚沼市へ訪れた地域研修、約3週間のアメリカ研修、国内に住む大学生・院生1104人に対してとったアンケートを踏まえた上で、いかにして地域を活性化できるかの提言を発表しました。その内容は、地域外にいる大学生からの視点でできる、地域活性化と国際化を目的としたプログラムの提案です。質疑応答セッションではフロアからたくさんの意見や質問が飛び交い、相互理解が深まる時間となりました。
またゲストスピーカーに日本国際交流センター執行理事、毛受敏浩様をお招きし、「人口減少時代の日本の選択―移民受け入れは是か非か」についてご講演いただきました。毛受様の専門的見地を基にしたご講演に質疑応答もたくさん出て、日本の移民受け入れ問題や今後の日本について考えていくことができ、とても貴重な時間を過ごすことができました。
例年のように講演の内容に関連した討論会(「日本は移民を受け入れるべきか」)がその後参加者全員によって開催され、、多くの学生が真剣に人口減少を深刻な社会問題として捉え、移民は受け入れるべきか否か活発な議論が行われました。 KIPのアラムナイの社会人も交えてのグル―プ討論会がより一層実りある議論となり、KIPならではの討論会を楽しみ事が出来ました。
90名を超える学生・アラムナイが参加し大成功に終えることができたこのこのシンポジウムの開催と、プロジェクトにご協力くださった理事の方々をはじめ、社会人・学生の皆様に厚くお礼申し上げます。
プログラム
第一部
- 開会の辞 パッカード啓子((社)KIP理事長)
- 追悼の辞 和田豪介((社)KIP元委員長)
第二部
- プロジェクト研究発表「地域研修から学ぶ地域の現状と課題」
- 質疑応答
第三部
- 講演「人口減少時代の日本の選択―移民受け入れは是か非か」
- 質疑応答
- グループ討論会
- 閉会の辞 遠藤彰((社)KIP委員長)