2018年 アメリカ研修

(スワスモアカレッジにて)

研修メンバーは2/23より20日間の研修を終え、3/14に無事日本に帰国しました! 今回のアメリカ研修ではプリンストン・フィラデルフィア・サンフランシスコ・ホノルルの4都市を巡り、5大学でのディスカッションや聴講、13の企業や行政・軍事施設の訪問を行いました。今回は「利便性の追求とその弊害への無自覚」というテーマを掲げ、「ITの発達による若者のコミュニケーション能力への弊害」と、「使い捨て製品の使用による環境問題への弊害」という2つのサブトピックを設け、プロジェクトを遂行しました。

今回の行程は以下の通りでした。
2/23~2/26: プリンストン
プリンストン大学での討論会

2/27~3/2: フィラデルフィア
スワスモアカレッジとペンシルベニア大学での討論会
企業訪問(Subaru of America, Inc., Tokio Marine North America, Inc.)

3/3~3/7: サンフランシスコ
スタンフォード大学での討論会
企業訪問(Salesforce.com, Inc., Toyota Research Institute, Inc., Facebook, Sillicon Valley Japan Platform, Japan Society of Northern California)

3/7~3/12: ホノルル
ハワイ大学マノア校での討論会
企業訪問(Mayor of Honolulu,The Kahala Hotel & Resort, First Hawaiian Bank, Hawaii Coffe Company, Pacific Fleet)

<大学訪問>

(プリンストン大 討論会)

ITのテーマについては、プリンストン大学、ペンシルベニア大学、スタンフォード大学、そしてハワイ大学、環境のテーマについてはスワスモアカレッジとハワイ大学にて、私たちが日本で準備してきたプレゼンテーションを行った後、討論会を行いました。 ITの方の討論を通して分かったのは、いかに対面でのコミュニケーションが重要か、そして技術発展の陰でそれについて私たちがいかに無自覚であったかということです。他にもAIと比較してみる人間のコミュニケーションの本質や、ユーモアのある会話の重要性、コミュニケーションによるネットワーキングの大切さなど、日本での事前研修では得られなかった視点を得ることができました。 環境の方の討論に関しては、環境意識の高い、実際に環境問題のために何かしらのアクションを起こしている学生と「利便性と環境行動の両立」について話し合い、アメリカでの環境行動をサポートする仕組みや取り組みなど新たな知見を得るとともに、環境問題について私たちの認識を改める良いきっかけとなりました。

(ハワイ大学マノア校にて)

<企業訪問>

今回はフィラデルフィア、サンフランシスコ、シリコンバレー、ホノルルの各地で企業訪問を行いました。日系・米系企業や行政・軍事施設の訪問を通して、活動内容について教えていただき大変刺激を受けました。アメリカで働くとはどういうことか、自らのキャリアについても考えることができました。 私たちの研究に関連して、職場でのコミュニケーションや求められるスキルについても貴重なお話を伺うことができました。また特に再生可能エネルギーの積極的な活用や環境問題に関連してサステナビリティの部署を置くなどしている企業もあり、その視野の広さに感銘を受けました。

<環境問題への取り組み>

(スワスモアカレッジのゴミ箱)

今回の研修は、サステナビリティについて考え直す一つの契機となるものでした。 特にスワスモアカレッジ、ハワイ大学訪問を通して、アメリカの大学で学生が主体的に行っている環境問題の取り組みを目の当たりにし、実際に行動に移していくことの大切さ、また周囲の人を巻き込み、大きなムーブメントへと発展させていくことの重要さを実感しました。 日本の学生として私たちもサステナビリティのためにできることから着実に実行していく必要があります。

(オアフ島のビーチにて)

今回の研修はメンバーそれぞれが自分の大学生活を振り返り、今後の人生に活かせるまたとない機会となりました。「利便性の追求とその弊害への無自覚」というテーマの元に行われた学びは、利便性がますます溢れていく世の中を生きていく私たち学生にとって知恵を授けてくれたように感じています。
今回の研修を行うにあたって、パッカード理事長をはじめとする、ご協力を頂いた多くの方々に改めて感謝の意を表します。

(坂東 力)

(帰国後の成田空港にて)

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