2016アメリカ研修から帰国!
2月14日より24日間のアメリカ研修を終えて、3月8日に無事に帰国しました。
アメリカでは4都市をまわり、現地大学生とのディスカッションを中心に、企業訪問、特別講義の受講、授業の聴講などを行いました。また、寮に泊まらせてもらうなど現地の学生の生活を実体験できました。
<討論会>
ヒューストンではセントトーマス大学、ライス大学、ボストンではハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、タフツ大学、ニューヘイブンではイエール大学、サンフランシスコではスタンフォード大学、UCバークレーを訪れました。今年度は「インターンシップを通じて考える『大学の意義』」というテーマでプロジェクトを行い、各大学では「インターンシップを用いた採用は学生にとって本当に有益か」という題目で議論を行いました。 議論の中で得られたことは、アメリカにおいて、インターンシップの参加は、就職のために必須であるが、大学の授業に参加するには膨大な予習が必要で、就職においてもGPAが評価されるなど、勉強に決して手を抜けないという環境があるということでした。しかし、そういった環境によって勉学を強制されているというより、個々の将来設計を見据えて意欲的に取り組んでおり、そういった姿が印象的でした。
アメリカの学生との討論を通して、「日本人とは何か?」「日本の労働環境や社会システムがどうあるべきか」「日本の経済、文化がどう変容していくのか」など、移民が増えることによる新しい日本の姿について深く考えさせられました。もっともわたしたちが直面した課題は、日本が移民にとって魅力的ではないということでした。
<企業訪問>
ヒューストン、ボストンでは米系企業、日系企業、そしてNPOへの訪問を行い、サンフランシスコではシリコンバレーで、様々なIT関連企業を訪問しました。ヒューストンでは、重要な産業であるエネルギー関連のお話を多くお伺いし、ボストンでは製薬や化学薬品系の企業に訪問することができました。シリコンバレーでは、起業する人が多く現れる文化や環境を勉強することができました。そのほかにも、学生に大学で何を学んでほしいかという質問もさせていただき、今回のプロジェクトにおいて大変参考になる答えをいただきました。
その中で多くいただいたお答えは、幅広い教養と専門知識を身に着けた上で、コミュニケーション能力や問題解決能力といったものを磨いてほしいというものでした。
<大学での講義>
ライス大学では歴史の通常授業の聴講を、イエール大学では、ジェンダーについての特別講義、インターンシップについての特別講義を受講し、ハーバード大学では、歴史の特別講義を受講し、スタンフォード大学では、交渉についての特別講義と、国際教育についての特別講義を受講することができました。それぞれ米国の視点から問題を捉えており、日本で受ける講義とは違った見方で物事を考えることができ、大変興味深い内容ばかりでした。また、授業の中で学生と教員とで活発に意見交換が行われるなど、日本と講義の形式も大きく異なっていたように思います。
この研修を通して最も印象的だったのは、アメリカ人学生の向上心の高さ、勉学への熱意の高さです。寮に泊まらせていただいたときに、夜遅くまで勉強し続ける学生の様子を目の当たりにし、さらに、講義において高いレベルの事前知識が要求されていることは日本との大きな違いだと思いました。その一方で、休日は徹底して遊ぶなどオンオフの切り替えが上手いと感じました。この研修を通じて、大学生活をどう過ごすべきかについて、メンバー一人一人が考え直すきっかけになったと思います。(田口遼)