2015.1.22 KIP Forum "Understanding America: Culture, Democracy and Policy."
Dr. Nancy Snow Global Educator/ an Abe Fellow with the Social Science Research Council
今回のお話よりDr. Nancy Snowから、ある国を理解するためには、その国に根付いている価値観を理解する必要があるということを教わりました。つまり、アメリカ合衆国を理解する上で非常に大切なのは、アメリカ人の根底にあるのはキリスト教の考え方であるということを知っておくことなのです。アメリカはヨーロッパからの白人が作った国であるため、今でも白人プロテスタントの入植者の価値観が強く人々に影響しています。
建国以来、人々はより良い生活を求めてアメリカへ集まってきます。そのため、リスクをとるという行為が賞賛され、新しく何かを開拓し、挑戦していくという精神が重んじられる文化を形成してきました。そして、こういった新しいものを生み出す個人は皆平等であるべきで、ここから平等の理念や個人主義の考え方が発展していきました。
さらに、移民がなぜアメリカにやってくるのか、アメリカの何が魅力的なのかというお話を伺いました。それは、「アメリカンドリーム」という考え方が根強く、「今は辛くても、状況は好転するだろう」と前向きに考える人が多いのです。努力すれば、成功するだろうという希望を持ってアメリカへ渡ってくるのだとおっしゃっていました。アメリカの価値観にふれることで、日本との違いや、わたしたち個人も少なからずそういったアメリカの影響を受けていることに気づかされました。また、今後日本が移民受け入れを考える上でも非常に参考になるお話を伺うことができました。(横井裕子)