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2014.7.12 KIP Forum 「3.11でのリーダーシップ ~企業の社会との共通価値の創造~」
新浪剛史様 株式会社ローソン 代表取締役会長

今回は株式会社ローソンの会長である新浪剛史様にご講演を頂いた。講演の中で一番印象に残っていることは、震災後の物資の滞る中、ローソンがいち早く被災地で営業を再開したということであった。東京の店舗を品薄にしてまで被災地での営業にこだわった理由は、ローソンは地域と共存する企業であり、地域が成り立たなければ、ローソンも成り立たないという信念からであったという。物資が滞り従業員も被災者であるという状況は、店舗の再開を困難にしたが、それでも新浪氏は他地域のオーナーやドライバーに協力を要請し、一早い店舗の再会にこぎつけることができた。

昨今、企業の社会的責任が問われるようになってきたが、本当の意味で社会的責任を全うしている企業はどれだけあるのだろうか。多くの企業は目先の利益を求め、社会貢献という言葉は名ばかりのように感じる。しかしながら、長期的な目線に立って企業が行動するならば、社会貢献は必然である。それは企業も社会を構成する一員であるからである。

従業員の自発性が、ローソンによる社員一丸となっての地域貢献を可能にした。被災地でお弁当を配布した際に、現地従業員が本部の指示ではなく自発的にプリンを添えたのはその一例だ。そのような行動を可能にしたのは、新浪氏自身が現地に赴き、その行動によって企業理念を示すことができたからではないだろうか。どんなに組織が大きくなっても、「顔が見える」リーダーのもとで働きたい、また「顔が見える」リーダーとなりたい、そう思えるような講演であった。(鈴木良祐)

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