2013.4.24 KIP Forum 「日本の政治と外交」
城内実氏 衆議院議員

4月フォーラム開催。今回のフォーラムでは、衆議院議員外務大臣政務官の城内実様にお越しいただき、政治と外交をお話しいただきましたが、ご自身の経験をもとに「生きていく中で大切なものは何か」というテーマを中心にお話していただきました。

外交官、衆議院議員など様々な役職を経たご自身の経験から、グローバル化が進む昨今の情勢の中で、中国やアメリカなど他の国と交渉するときに、私たち日本人が「日本人である」というアイデンティティを持つことの必要性を強調されました。そしてそのアイデンティティの2つの軸となるものが、日本語であり、日本の歴史であるという点は非常に興味のあることだったと思います。西洋の価値観を押し付けられ、影響をうけてしまいがちな日本ですが、改めて私たちは日本という国について正しく知り、学び直さなくてはならないと再認識させられました。

また、城内様は自身の落選の経験から、一つの見方ではなく、多様な視点から物事を見ることの大切さについて学ばれたそうで、私達にも教えて下さいました。相手の立場や第三者の立場から物事を捉えることで、物事の本質を見ることができます。人やメディアから伝え聞いた情報だけではなく、自分自身で調べ、考えた上で物事の本質を見きわめることこそ、変化の早い今の時代を生きる中で必要なことであるとわかります。そのためには様々な価値観を持ち、変化に即座に対応できるように、自頭を鍛えることが重要であると実感いたしました。

その後の学生のみのディスカッションでは、日本の外交政策として、移民政策を日本が取り入れるべきかというテーマで話し合いました。ここでは、城内議員からいただいたお話を踏まえて様々な視点からこのテーマについて議論することができたのではないかと思います。 移民側の立場に立って議論したり、移民政策を受け入れることによる人権の問題や日本の労働人口の減少と移民問題の関係など様々な切り口から話し合い、有意義な時間を持つことが出来ました。(野原崇稔)