2016年3月26日第7回シンポジウム「大学生が考える大学教育の未来」

日本外国特派員協会にて、第7回目となるKIPシンポジウムを開催いたしました。

今回のシンポジウムは、スライドを使った昨年度の活動報告や、KIPに関するクイズをプロローグとして、和やかな雰囲気の中で始まりました。
第1部の「アメリカ研修メンバーによるインターンシップから見る『大学の意義』の研究成果発表」では、日米のインターンシップに対する考え方と大学生活の相違について明らかにしました。アメリカでは授業を受けるのに膨大な予習が必要となる上、就職でもGPAが高く評価されるため、学生は自然と勉強せざるを得ないことなど、日本とは異なるアメリカの現状がわかりました。また、今回の発表を聞いて、アメリカでは一流大学同士の学生で就職を争うときに成績(GPA)を見られているなど、日本とアメリカの大学での成績に対する考え方の違いを意識させられました。
質疑応答では、アメリカのインターンシップやGPAについての質問がなされました。たとえば、なぜアメリカでは成績や学位が評価されて日本では評価されないのかという質問に対しては、アメリカの大学では単位を取るのが難しいため、学位などを取ることを評価しているといった回答がありました。
その後のグループディスカッションでは、「あなたが学長ならどのような大学にしたいか?」という題で話し合いました。リベラルアーツを重視するために、あるいは能動的に授業を受けられるように少人数制のディスカッションを中心とした授業をするべきだという意見が出されました。

第2部では、文部科学省高等教育局専門教育課インターンシップ推進係の石井智絵子氏に「インターンシップの推進」について講演していただきました。日本のインターンシップはキャリア教育として大学生に仕事や業界についての理解を促し、職業のについて考えるきっかけを与えます。しかし、学問に集中できないというマイナス面や、企業が採用にインターンシップを用いているという問題点が存在することも解説していただきました。

第3部では、石井様のご講演を踏まえ、「採用直結型インターシップを公式に解禁するべきか」という題で再びグループディスカッションをしました。今回のディスカッションでは、採用直結型インターシップを解禁するべきだが、それは就職活動時期に限られるべきといった意見などが出てきました。

第7回シンポジウムは多くの学生・アラムナイが参加し大成功に終えることができました。このシンポジウムの開催とプロジェクトにご尽力くださった理事の方々をはじめ、社会人・学生の皆様に厚くお礼申し上げます。

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