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海外留学中の会員からのお便り

現在海外留学中のKIP会員の方からのお便りが届きました。留学生活を振り返って、 KIPの活動で学んだことがどう生きているのかについて書いてくださっています。KIPには海外留学中の会員の方も多く、これから定期的に彼らの声を更新していく予定です。

〜知日派国際人として〜

 慶應義塾大学法学部政治学科3年の藤原哲哉と申します。オランダにあるエラスムス大学ロッテルダムSocial Scienceに10ヶ月間留学しています。

 KIPで教わったことが数あるなかで、最も印象深いのは、日本の明治維新の立役者のご子孫の方々からお話を伺ったことです。受け継がれる思いをお伺いして、歴史では知られていない社会の側面に気付かせて下さいました。このイベントを機に、留学生活では、教科書だけでなく、実際に足を動かして、歴史を五感で感じたいと強く思うようになりました。

 留学生活では期待していたことが2点あります。1点目は、『ハーバード白熱教室』のような、教授と学生間の活発で専門的な授業、2点目は、日本で専攻している戦争の歴史を、美術館と博物館から学ぶことです。

 1点目の授業は、専門性はそれほど高くなく、全てが期待通りとは言えません。しかし、授業で発言が求められる回数は日本の比ではなく、KIPでの熱心な議論の経験が役に立っています。

 2点目は期待以上の結果を得られています。30回以上各地の美術館や博物館を訪れるうちに、知名度ゆえに伝わらない、戦争の苦しい記憶が幾度も心に刺さりました。今の日本が形成される過程で、伝わっていない当時の思いを、KIPの活動を通じて知っていたからこそ、歴史に埋もれている人々の思いにまで目が届くようになっていました。

 今後の抱負は、帰国までに卒業論文のテーマに基づいて、訪れていない歴史の跡を巡りつつ、勉強に勤しみます。そして帰国後に、留学の経験を活かした唯一無二の卒業論文を仕上げたいです。KIPに所属している友人から、国境を越えて刺激を受けながら、今後も留学生活に邁進します。

(慶應義塾大学法学部3年 藤原 哲也)

〜授業で生きるKIPでの討論経験〜

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校に留学中の東京大学経済学部3年の内藤大貴です。3年生の秋から1年間の交換留学をしています。
こちらでは農業経済学、開発学を中心に勉強しています。

実は何を隠そう、留学を決めたきっかけがKIPのアメリカ研修でした。アメリカで大学や企業を訪問し、大学の意義や学生の大学生活の過ごし方についてインタビューやディスカッションをする中で、異国での生活に漠然と興味を持ち、留学を考え始めました。

こちらの授業ではレクチャーとディスカッションの組み合わせとなった授業が多いです。個人的にディスカッションでは発言の内容・質と当意即妙さ(スピード)が大切だと感じているのですが、その力はKIPのディスカッションで養うことができたように思います。こちらの学生は全体的にスピード面で長けている印象があります。そこでなんとか意見の質とそのタイミングで勝負を挑んでいるところです。

開発学関連は東大の学部生向けの授業ではそれほど充実していないので、こちらでそれが受けられて興味深いのは言うまでもないですが、これまで日本で受けてきた授業とは異なる、インプットは自習で行い、授業ではアウトプットを重視するというスタイルが気に入っています。また、農学関連の授業では日本が話題に出ることも少なくなく、その際KIPの地域研修で訪れた地域で見聞きしたことが話題の提供に役立っています。

今後の進路に悩んで留学を決めたこともあり、留学中には自分の行動基準や価値観について改めて考える機会にもなっています。人生で大切にしたいものや今後の人生で成し遂げたいことをゆっくり考えられる時間を得られたのは幸せです

(東京大学経済学部3年 内藤 大貴)

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