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アラムナイ代表よりご挨拶(10周年記念イベントにて)

「アラムナイの玉川絵里です。この度スピーチの機会を頂いて、KIPと過ごした10年を振り返ってみました。
私が初めてパッカードさんにお会いしたのは、第1回KIPフォーラムとなった2008年2月の映画「YASUKUNI」試写会でした。当時の私は初々しい大学1年生で、勉強になりそうな試写会だから行ってみよう、という気軽な気持ちで、ここFCCJの会場を訪れました。
外国人記者の方々と一緒に映画を見て、質疑応答を見学するだけでも十分刺激的だったのですが、パッカードさんの「学生たちに、インプットだけでなくアウトプットもさせたい」という意向で、映画監督と学生だけのディスカッションの場も設けて頂きました。それは本当に知的な興奮に満ちた時間で、大学の授業やゼミとは全く違った緊張感を味わうことができました。当時ひとつだけ不思議だったのは、「パッカードさんは、お名前から想像していたのとは違って、日本人のような見た目の方だなぁ」ということでした。

それからもう10年を迎えようとしているのですね。
私がKIPをすごいと思うのは、具体的に社会を動かす力を持っていることです。例を2つあげます。
ひとつは、2010年にKIPプロジェクトとして行った「大学生から見た国際化教育のあり方の研究」です。日本へ留学する海外の学生への支援よりも、日本から留学する日本人学生への支援が極端に小さいことを発見し、「今の大学生は内向きだといわれているが、決してそんなことはない。適切な支援があれば、私たちはもっと海外に出たいと思っている」という提言を行いました。その私たちの「発見」が新聞に掲載され、内閣官房に提言を提出させていただいたのは、KIPの代表的な成果のひとつだと思っています。

もうひとつは、東日本大震災から1年かけて東北の学生と一緒に行った「日米復興市民対話」です。これは、KIPにとって初めての海外研修となっただけでなく、アメリカによる「オペレーション・トモダチ」への感謝を震災から1年目の節目に伝え、東北への関心を高め、さらに東北の自治体へ復興戦略案を提言するという野心的な試みでした。KIPが学生団体ではなく、パッカードさんという代表のもと、社会でご活躍されている理事の方々に支えられて活動していることで、他の学生団体では得られない経験を私たちはさせていただいてきました。あらためて、ありがとうございます。

また、社会人になってみて実感しているのは、KIPで身についた習慣のありがたさです。例えば私は、「メールの返信が早い人」として有名ですし、会議で発言するのも、議事録をまとめるのも得意です。また、個人的な話になりますが、パッカードさんに感謝していることは、それだけではありません。パッカードさんのおかげでアメリカへ短期留学することができましたし、就職活動の相談にも乗って頂きました。その上、KIPで出会ったイケメンと結婚し、子供まで授かってしまいました。

そんな私ですので、パッカードさんへの感謝を少しでもお返しするために、最後に皆さんにお願いをしようと思います。パッカードさんはすごい人ですが、1人の人間です。悩んだり不安になったりしながら、いつも寝不足で、家事も子育てもしながら、10年もの間、KIPの中心であり続けています。皆さん、パッカードさんを支えていきましょう。難しいことではありません。メールの返事はなるべく早くしましょう。フォーラムには基本的に全て参加しましょう。フォーラムの前には予習をして、スピーカーがたじろぐような議論をして、終わったらすぐレポートを書きましょう。KIPの運営に、少しずつでも携わっていきましょう。これぞという友人を、KIPに誘ってみましょう。これからもKIPが続けられるか、もっと楽しく、社会を動かす団体として成長できるかは、私たちがどれだけKIPを育てられるかにかかっています。

一緒にKIPを育てていきましょう。ありがとうございました。」

(白井(玉川)絵里さん)

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